田舎に引っ越すと「野菜がもらえる」は本当か否か
笛吹市の地域おこし協力隊・木村です!
移住体験ブログ、今日は「ご近所付き合い」についてです。
「ご近所からのおすそ分け」は幻想かも…
地方に引っ越すと「ご近所から野菜が大量にもらえる」みたいなイメージありませんか?
私はまだ体験していません…(笑)
エリアにもよるかと思いますが、「野菜がもらえるレベル」で地域に馴染むのはそうそう簡単ではありません。
カギは共通の話題?
私は約半年前に笛吹市に引っ越しました。
一応、ご近所へのあいさつ回りはしました。感じよく対応してくれた方がたくさんいました。
でも普段はそんなに近所付き合いがありません。いい意味でも悪い意味でも…。ただ単に私がコミュ障なだけかも知れませんが…。
以前に移住経験者とお話した際、「子どもが生まれたことがきっかけで輪が広がった」という体験談を聞きました。何か共通の話題があると近所付き合いも一気に広がるのかも知れません。
結局、自分次第
「都会から移住したいけど、田舎の近所付き合いは面倒くさい」という人は、案外心配しなくてもいいかも知れません。最低限のルールを守ればそっとしておいてくれます(エリアにもよりますが)。
逆に「地元の人の暖かさに触れたいぃぃぃぃ~」という人は、自分からガンガンあいさつして、ガンガンお話しすればきっと仲良くなれると思います。
私はまだ移住歴半年なので、今後どうなるか分かりませんが、今感じている近所付き合い観はこんな感じでした。
家賃は東京の半額!? 移住して分かった地方の住宅事情
こんにちは、笛吹市地域おこし協力隊・木村です。
移住を考える時、真っ先に探さないといけないのが仕事と住宅。
仕事に関しては昨日の記事で触れましたので、今日は住宅について書きます。
突然ですが、私が今借りている家の間取りをご覧ください。
広さはあいまいですが、大体こんな感じです。
ゴーヤやらカボチャやらを栽培できる程度の庭と、車1~2台停められるスペースがついて家賃は6万5千円なり。
東京に住んでいた頃は、これより狭いアパートに7万5千円払っていたので、今はずいぶんと家賃が安く感じます。
現在は一戸建てタイプの借家ですが、ここに決める前はアパートやマンションもいくつか内見しました。同じような間取りで家賃がここよりも安い物件もありましたが、庭や雰囲気が気に入った為ここに決めました。
東京の2LDK~3DKの相場を調べると、エリアにもよりますが大体10万円以上です。笛吹市では東京の半額程度で部屋が借りられるといっても過言ではないと思います。
ちなみに笛吹市に引っ越してから、生まれて初めて一戸建てに住みました。
まさに”地に足ついている”感じでいいですね。あと家庭菜園楽しい。
雑草が処理しきれていないので頑張ります。
移住前の就活はこんな感じでした~地域おこし協力隊前日譚~
こんにちは地域おこし協力隊・木村です。
梅雨が明けて夏本番。山梨は全国でもトップクラスの暑さですが、意外にも朝夕は東京より涼しいと思います。
今日のテーマは「仕事」。
地方移住をする上で一番良いと思うのは、都会でやっていた仕事を継続すること。手に職があり、ネット環境さえあれば仕事ができる人は最強だと思います。
そうでない人は地道に就活するしかありません。笛吹市を管轄するハローワーク甲府によると、平成28年4月の有効求人倍率は1.07、正社員有効求人倍率は0.59だそう。
数字だけみると、仕事は「無くはない」という感じです。
職種をみると、介護系や販売系が多いようです。
前置きはここまで。ここからは個人的な就活体験をつづります!
私は東京にいる頃から、少しずつ山梨で就職活動を始めました。
まずはネットでリサーチ。東京にいた頃は求人情報サイトにずいぶんとお世話になりましたが、山梨ではあまり役に立ちません。ハローワークの方が情報が多いように感じました。
私の希望は前職(ニュースアプリの編集)の経験が生かせそうな仕事、またはもともと興味があった食に関する仕事。あと農業系も探しました。
まず、前職に近い職業を探すも皆無。想像通りクリエイティブ系の仕事は少ないです。
食に関する仕事は結構ありました。ただ正社員でなかったり、労働条件が良くない求人も多かったと思います。
最後に農業にですが、求人は少なかったです。笛吹市は「桃・ぶどう日本一の郷」と言われていますが、生産者のほとんどが個人で農業を営んでいるためでしょう。そんな中、数少ない農業法人のパート募集を発見し、応募しましたが撃沈。先方は男性を募集しているとのことで、縁がありませんでした。
さらに甲府市で開催された合同面接会にも出席しました。気になる企業があったので話を聞いてみましたが、私が結婚間近だったこともあり「子どもができたらどうするの…?」と敬遠ムード。女性はこういった質問への対策も必要になりそうです。
そうこうしている内に地域おこし協力隊の存在を知り、今に至ります。
ちなみに私のパートナーは、幸運にもすんなりと就職先が決定。かつて東京で就活に苦戦していたのが嘘のようでした。
何が起こるかわかりません。
私も地域おこし協力隊でいられるのは長くても3年。もしかしたら1年でお払い箱かもしれません…。次を見据えて行動したいと思います。
地方移住は「都会に疲れたから」でもOK?…私の移住のきっかけ
総務省がはじめた「地域おこし協力隊」という制度は、都市部から移住する人しか応募できない仕組み。というわけで私も移住者のひとりです。
世間には協力隊になるために移住する人もいるようですが、私はそうではありません。
私の場合はずばり、結婚が移住のきっかけです。
相手が笛吹市出身だったから。それだけです。
移住を決めて、仕事を探す段階で初めて地域おこし協力隊の存在を知りました。
ただ、移住を決意する前にも東京での暮らしには限界を感じていました。
名古屋から上京した際は「何か自分の可能性が広がるかも」と思っていたのですが、現実は甘くありませんでした。そして時間が経つにつれ、東京は"どうしても叶えたい目標がある人"や"お金と時間に余裕がある人"だけが、充実した暮らしをできるのではないのかと思いはじめたのです。
そうでない私にとっては、狭いアパートや満員電車、鮮度が落ちた食べ物など、都会のあらゆる点が苦痛になってきました。これらの問題は地方へ移住すれば一気に解消できる。実際に移住した後も解消できたと感じています。
よく「地方移住はしっかりした目標がないと失敗する」というようなことを聞きますが、私は「都会暮らしに疲れたから」という漠然としたネガティブなきっかけでも良いと思います。
その裏には「より人間らしい暮らしをしたい」という壮大な目標が隠されていると思うのです。