たかがジャム、されどジャム~桃ジャム再評価プロジェクト~
桃の生産量日本一を誇る笛吹市に、桃のシーズンがやってきました。
笛吹市の桃はめちゃくちゃ美味いです。近所から何気なく貰う桃が、都会のスーパーで買う桃より100倍ぐらい美味いです。みずみずしくて、味と香りと甘みが濃いんです。
そんなめちゃ美味い桃ですが、ロスが出やすい果物でもあります。
私も収穫を手伝ったことがありますが、本当にデリケートです。
味は美味しいのに規格外のせいで、格安に取引される桃がたくさんあります。
だいたいジュースなどの加工品に使われるようです。
そして農家の方や直売所がつくる定番加工品は「ジャム、シロップ漬け」
前置き長くなりましたが、今回は定番中の定番「桃ジャム」について考えてみます。
店の隅っこに置かれがちな桃ジャム
「果物の加工品=ジャム」というぐらいありきたりな商品・ジャム。直売所の主役はフレッシュな農産物なので、加工品のジャムは売り場の端の方にありがちです。お土産屋さんでも目新しさのないジャムは、売り場のセンターを張っていることが少ないように思います。
でもフレッシュな果実をたっぷり使った、本物のジャムは美味いです。笛吹市の桃は美味いのだから、間違いなく美味いジャムが作れます。
ジャムの再評価とジャム文化が広がれば…
私も今までジャムを見ても「なんだジャムか」ぐらいでしたが、ジャムについて考えだすと、とても素晴らしい加工品だと気づきました。
果物そのものの味を長期間味わえる上、色んな食べ方ができる加工品。作り方も簡単。
フランスでは家庭でジャムをたくさん作って、毎食のいたる場面でジャムが登場するようです。
日本だと「気まぐれで買ったジャムが、数回使っただけで知らぬ間にカビてしまった…」みたいなことがありがちじゃないですか?(私だけ?)
もっとジャムを積極的に使って行きたいと思いました。
食べ比べ「桃ジャム」をPRツールに
「桃」と一口に言っても、色んな種類があるのをご存じですか?私は笛吹市に移住するまで「白桃と黄桃」ぐらいの区別しか知りませんでした。というかあまり意識していませんでした。
桃は時期によって収穫できる品種が違います。桃の出始め時期は「はなよめ」、7月頃は「白鳳」という感じです。
時期が違うので、生のまま食べ比べすることは難しいですが、加工品にすれば味を比することができます。
もちろんシロップ漬けもよいですが、小瓶に入ったジャムがずらりと並んだ方がトキメキます。そして品種別ジャムを笛吹市の桃のPRツールに使えないかと考えています。
実際のところ、品種によって味に違いがあるのかよく分かりませんがとりあえず作ってみたいと思います。
第1弾で「はなよめ」のジャムを作りました。
糖度は40度~50度ぐらいにしました。
世界各国では糖度60度のジャムが多いようですが、日本では甘さ控えめのほうが好まれます。有名な「アヲハタ55ジャム」の55は「糖度55度」に由来しているそうですが、現行のラインナップの中には糖度40度台の商品もあるそう。
「究極の砂糖控えめ= 砂糖不使用」と思って、「砂糖ゼロ桃ジャム」も作ってみたのですがやはり美味しくない。ちなみに糖度をはかってみたら20度ぐらいでした。
パッケージも重要だと思います
県内や市内では、既に桃を使ったジャムは色んな場所で販売されています。
でもパッケージが…。
素直すぎるというか、シンプルの方向性が違うというか、もう少し工夫できそうなものが多いです。
せっかく美味しいのだから、思わず手に取りたくなる美しいパッケージでおめかしして欲しいと思います。
私もお金があればプロのクリエイターに頼みたい(笑)
そんなこんなで、ちょこちょこジャムづくりを楽しみたいと思います!