地方移住は「都会に疲れたから」でもOK?…私の移住のきっかけ
総務省がはじめた「地域おこし協力隊」という制度は、都市部から移住する人しか応募できない仕組み。というわけで私も移住者のひとりです。
世間には協力隊になるために移住する人もいるようですが、私はそうではありません。
私の場合はずばり、結婚が移住のきっかけです。
相手が笛吹市出身だったから。それだけです。
移住を決めて、仕事を探す段階で初めて地域おこし協力隊の存在を知りました。
ただ、移住を決意する前にも東京での暮らしには限界を感じていました。
名古屋から上京した際は「何か自分の可能性が広がるかも」と思っていたのですが、現実は甘くありませんでした。そして時間が経つにつれ、東京は"どうしても叶えたい目標がある人"や"お金と時間に余裕がある人"だけが、充実した暮らしをできるのではないのかと思いはじめたのです。
そうでない私にとっては、狭いアパートや満員電車、鮮度が落ちた食べ物など、都会のあらゆる点が苦痛になってきました。これらの問題は地方へ移住すれば一気に解消できる。実際に移住した後も解消できたと感じています。
よく「地方移住はしっかりした目標がないと失敗する」というようなことを聞きますが、私は「都会暮らしに疲れたから」という漠然としたネガティブなきっかけでも良いと思います。
その裏には「より人間らしい暮らしをしたい」という壮大な目標が隠されていると思うのです。