移住するならUターンがオススメなワケ(特に山梨県人)
こんにちは!笛吹市地域おこし協力隊の木村です。
今日は「地方移住するなら何かしら縁があるところの方がいいよなぁ」と思ったことを書きます。
縁があったおかげで、協力隊を辞めずに済んだ!?
私は名古屋出身で、東京にちょっと住んだ後、山梨に移住しました。
分類としてはIターン(もしくはJターン)なのですが、「嫁」というポジションになる前提での移住だったので、全く知り合いがいないという状況ではありませんでした。
もし知っている人が全くいない、ゼロからのスタートだったら、ヘタレな私は協力隊をリタイアしていたかも…(笑)
信頼の近道は"身内っぽい共通点"
山梨に来て、当然知らない人ばかりだったので、自己紹介をしまくりました。
山梨での自己紹介は、とにかく相手との共通点を探る印象です。
都会でもお互いの共通点を探すのは普通だと思いますが、山梨ではもっと近い関係を探るという感じ。たとえば「〇〇さんちの息子さん?」とか。なんとなく「身内っぽい共通点」を探る作業があるのです。
そこで共通点が見つかれば、一気に距離が縮まります。
田舎暮らしでは「信頼感」がかなり大切。
地元出身者であれば、よそ者にはないアドバンテージがあるので、信頼も築きやすいと思います。
田舎暮らしは人脈がものを言う!
移住をするには、住まいを探したり、仕事を探したり、色々と作業があると思いますが、移住先での人脈があるとかなり楽です。
私の場合、知り合いから不動産屋さんやら電気屋さんやらを紹介してもらい、いろいろとお世話になりました。
サービスしてもらえることもあるし、なにより互いに信頼できるのが良かったです。
選択肢が自動的に狭まることもストレス軽減になりました。
たとえば起業したり、お店をつくる場合も、知っている業者さんがいると色々とスムーズに進むと思います。
農業やるなら圧倒的にUターンが有利
そしてUターン効果を最も発揮する分野は、おそらく就農です。
就農って始めるまでが大変なのです。
(農地を借りるには信頼が必要だったり、農機具の初期投資が大きかったり)
しかし親とか親戚が農業していて、「高齢だし、そろそろやめようかな…」と考えているようだったら、かなりスムーズに就農できる可能性大。
なんてったって、教えてくれる先生+農地+農機具を一気にゲットできるのだから。
(個人的な感想ですが、このパターンの方が”確実な実行性がある”として就農補助金をもらいやすいと思います)
特に笛吹市で多い果樹農業では、「現役の樹」を引き継げる点が最大のメリット。
果物は苗から育てると、出荷できる実がとれるまで3年~5年かかるので、その空白期間が生まれないのは大きな差です。
ドリームクラッシャーにもくじけない!
地球上どこにでも保守的な人はいると思いますが、田舎だと保守的な意見が耳に入りがちです。
何か新しいことを始めようとすると、「何でそんなことするんだ?」「やめたほうがいい」と言ってくる人たちも少なからずいます。多分、親切心で言ってくれていると思うのですが、言われた当事者は否定されたような感じで悲しいですよね。
そんな時に身近に理解者がいると、「大丈夫。間違っていない」と再確認できたりします。
だからってIターンも全然OK
さんざんUターンが有利と書いてきましたが、もちろんIターンもアリです。
なにせIターンは、しがらみだらけの田舎で真っ新な状態からスタートできるのが強みだと思います。
信頼も結局は人柄なので、Uターンだからといって変なことをすれば悪い結果になるし、Iターンも真摯な姿勢でいればいずれ良い結果になると思います。
でも「とりあえずどっか田舎に移住したい~」と思ったら、自分の故郷も候補地に挙げてみると良いのではないでしょうか。
おまけ:山梨県人ならぜひ「いいとこどり」をやってほしい!
山梨は東京に近いので、「山梨で生まれ育つ→大学進学を機に上京→3年くらい東京で仕事→山梨に帰郷」が超理想パターンではないのかな?と個人的には思っています。
一度住む環境を大きく変えることで、新しい考え方やスキルを身につけられるし、故郷の良さも明確になる。若いうちに帰れば、都会の良いところをフィードバックできるし、活躍できる場所もたくさんあると思います。物理的な距離が近いので、東京で出会った友達や、趣味も諦めなくていいですよね。
そして東京は出会いがたくさんあるのが良いところ。帰郷するタイミングで結婚相手を東京から連れてきちゃえば、とってもハッピーな感じ(笑) 子育ては絶対、都会より田舎の方がいいと思います。
私の出身地である名古屋の人々は、一生名古屋で過ごす傾向にあるように思います。ほどほど都会で、ほどほど田舎なので、あまり「移住」ということを考えないのかも知れません。
私は「それではつまらない」と思ったので、外に出てみました。日本一の大都会は素晴らしかったけど、大きすぎて自分の居場所が見つけられず、縁あって山梨にきました。
山梨での暮らしは、本当に「いいとこどり」ができる素晴らしい環境だと思います。
なので山梨県人はぜひ!Uターンという選択肢も考えてみて欲しいです。