田舎暮らしは草との闘い?
笛吹市地域おこし協力隊、移住担当の木村です。
春も終わりに近づき、日中は初夏のような陽気も多くなってきました。
桜や桃は花盛りを過ぎ、殺風景だったブドウ棚には新芽がちらほら出てきています。
そして地面を見ると、いつの間にか草が生い茂っています…。
そう、田舎暮らしは草との闘い。これからが本番です!
安易に庭付きの物件を借りると大変
約1年半前、東京から笛吹市に引っ越すことが決まり、不動産屋さんで物件を探していた頃。
物件探しの条件は
・家賃が東京で借りていたアパートより安いこと
・ペット(犬か猫)を飼いたい
・家庭菜園がしたい(平屋で庭付き)
家賃をクリアする物件はいっぱい出てきたのですが、ペットと家庭菜園を両立できる物件はなかなか見つからず。迷った末、ペットを諦めて庭付きの一戸建てを借りることに決めました。
契約した時は冬だったのでスッキリした庭だったのですが、暖かくなるにつれワサワサと草が出現。手でむしるのでは追いつかなくなり、電動の草刈り機を買ってバリバリ刈った去年の夏の思い出です…。
家庭菜園はどっちでもいいので、今は草から離れたい
肝心の家庭菜園ですが、最初はまあまあ楽しかった。
ゴーヤとかバジルとかシソとか簡単なやつばかり植えていたので、手をかけずともたくさん収穫できました。勢いに乗って違う作物に挑戦しようかな、と思ったのですが土を耕す作業が大変過ぎて断念。畑用の土地ではなかったので、石がめちゃめちゃ埋まっているんですよね…。私の場合、プランターで十分だ。
畑として使わなくなった今は、ただただ雑草が生える庭に。つい先日、今季初の草刈りをバリバリしてきました。
「もう庭付きの物件はいいや。今度はお庭のない物件に引っ越そう」というのが今の気持ちです。
もちろん、時間と気持ちに余裕のある方やマメな方、畑仕事が好きすぎる方は庭付き物件を楽しめると思います。私みたいに「せっかく田舎に住むんだから土でもいじってみようかなぁ~」とふんわりした気持ちだと大変な目に遭いますよ。
庭に生えたヤバいやつBEST3
雑草と一口に言えば簡単ですが、雑草にも色んな種類があり、名前もあります。
私が格闘してきた、特にやばい草を紹介します。
①恐らくアメリカオニアザミ
正確な名前は分からないのですが、とにかくトゲがえげつないやつ。軍手をつけていても掴んだら悶絶します。うっかり足に引っ掛けても「いてっ」となるやつです。
②スギナ
手で抜いていた頃に一番うざかったやつ。スギナは根っこがやたら長くて、切れやすいです。根が長いことから「地獄草」とも言われているらしい。恐ろしや。
最近道端でもよく見るやつ。可愛らしい見た目に反して、めちゃヤバいやつらしいです。繁殖力が強く(多いやつだと15万粒の種子を持つとか)、おまけに他の植物の生育を阻害する成分も出すヤバすぎるやつです。
むしろ食べてみる?
草の悪口ばかり言っていますが、実は食べることもできるみたいです。スギナ茶とかありますもんね。
ただ無闇に食べるのだけはやめてください!「ニラだと思って食べたら水仙の葉で、病院に運ばれた」という食中毒事故もよく起きてますので。しっかり勉強する根気があれば食べてみるのもアリかもしれません。私はやりませんが。
田舎に住むと、きっと草が身近な存在になるはず。闘うのもいいけど、うまい付き合い方を見つけたいですね。
桃の未熟果を何とかして食べるプロジェクト始動
笛吹市地域おこし協力隊・移住担当の木村です。
新年度がスタートし、笛吹市地域おこし協力隊の新プロジェクトがひっそりスタートしました。
農業担当の八木隊員と共に、「桃の未熟果」を使った商品を開発中です。
日本一「桃の未熟果」が捨てられている笛吹市
桃の未熟果は、「若桃」「恋桃」などと呼ばれる緑の実です。見た目は青梅に似ています。
桃の実を大きくするために間引く「摘果」という作業があり、その時に恋桃が発生するのですが、市内ではほとんど捨てられているのが現状です。
しかし加工すれば美味しく食べられることができ、事実ほかの地域では既に商品化もされています。
桃の生産量日本一を誇る笛吹市なのに若桃の商品がない……それはもったいない!ということで開発を始めました。
とりあえず定番のシロップ漬けを作ってみたが…
既に商品化されているものを調べたところ、シロップ漬けを発見。ネット上には家庭用のレシピも掲載されていたので、とりあえず作ってみることに。
これが試作品1号。
う~ん、色がかなり残念。本当はもっと鮮やかな緑色になるんですが…。
味はまぁ、惜しい感じ。
ということで100点満点中、10点ぐらいの完成度でした。
これから改良していきます!
グルメも充実!笛吹市芦川町を巡る旅に行ってきた
すっかり春ですね!笛吹市地域おこし協力隊・移住担当の木村です。
4月9日に行われたツアー「山梨で田舎暮らしを考えてみる旅~兜造りの里、春の芦川散策編~」に参加してきました。
これまで何度か訪れていましたが、このようなイベントとして芦川を見るのは初めて。その様子をざっくりレポートしてきます!
山梨で初めて路線バスに乗ってみた
ツアーの集合場所は芦川町の農産物直売所「おごっそう家」。
車で行こうかなと思ったのですが、「そういえば山梨に来て路線バス乗ったことないなぁ…」と思い立ち、バスで行ってみました。石和温泉駅付近から乗ったのですが、乗っているとガンガン料金が上がっていき、最終的には800円ぐらい支払うことに。路線バスと思ってなめていた…。そして車がないと山梨暮らしはきつい…。
お天気はあいにくの雨で、標高が上がるにつれ霧が濃くなり、ハリーポッターにでてきそうな幻想的な世界でした。
"きんちゃん"に連れられて芦川探索
集合場所には20名弱の参加者が。田舎や移住に興味のある方々が中心です。
そこから徒歩で芦川探索がスタートしました。案内役は芦川の名物ガイドさん"きんちゃん"。芦川特有の細くて坂になっている道を1時間ほど歩きました。
↑芦川の塔婆について説明するきんちゃん
芦川では二股になっている塔婆を使う習慣があり、二股の部分は"あの世"と"この世"を表しているとか。
古民家で食べたゴボウが美味しかった
休憩ポイントは古民家「藤原邸」。芦川の"藤原さん"が所有していた茅葺屋根の古民家を改修した建物で、現在はコミュニティスペースとして活用されています。
中に入ると、地元の方がお茶を淹れてくれることも。この日は沢庵とゴボウのきんぴらも出してくれました!おばあちゃんが囲炉裏で作ってくれたきんぴら、優しい味で美味しかったです!
香茸の炊き込みご飯が絶品すぎ!
藤原邸から少し歩いて、再びおごっそう家へ。お待ちかねのランチです!
直売所特製のボリューム満点のお弁当をいただきました
でーん!
一番おいしかったのは、香茸の炊き込みご飯。あまり知られていないですが、松茸と同じぐらいの高級品。香りがとっても良くて、ご飯との相性も抜群。
その他にも初物のウドや、特産のほうれん草、芦川独特の平たい干し大根など、地元の素材がふんだんに使ってあり、大満足でした!
お試し住宅&賃貸物件を見学
腹ごしらえをしたら「お試し住宅」を見学。県外から笛吹市への移住を考えている方に向けて、市役所が貸し出している物件です。何を隠そう、私が所属する「移住定住担当」で整備した住宅です。
4日間~30日間、無料で利用できるということもあり、ツアー参加者から「使ってみたい!」という声もありました。
興味のある方は市のホームページをご覧ください。
続いて現在借り手を募集している物件を見学。実は芦川は空き家が多いものの、さまざまな理由で売り物件や貸し物件を見つけるのが困難です。今回見せていただいた希少な物件は4部屋の平屋で、水回りも整備されている優良物件でした。お家賃は2万円ぐらいだそう(芦川はどの物件もだいたい2万円ぐらいらしい)。
芦川の物件は不動産屋さんのデータには載らないケースがほとんど。代わりに相談に乗ってくれるのが「芦川まちづくり実行委員会」です。物件紹介だけでなく、芦川への移住全般の相談も受け付けています。
最後に農家民宿でおやつ!
次に向かったのは地元のおばあちゃんち。芦川での日常や、おばあちゃんが幼かった頃の芦川の様子をお話ししてくれました。
そして最後は6月頃オープン予定の農家民宿にお邪魔しました。ここのオーナーは芦川まちづくり実行委員会の事務局である山本さん。芦川の特産品であるこんにゃくと、手作りのおやつを振る舞ってくれました。花豆のケーキや焼きプリンなど、どれも美味しかったー!きっと農家民宿でも美味しい料理を楽しめると思います!
そんなこんなで芦川の旅が終了。昔ながらのまちなみや暮らしが残る芦川は魅力が満載です。私が書いたせいで食べ物の話が多くなってしましましたが、古民家が好きなひとや歴史が好きな人、写真が好きな人などなどいろんな人が楽しめる場所です。そしてなにより、芦川の人はとっても温かいです。それが一番の魅力ではないでしょうか。
ちなみにこのツアーの主催は「甲州旅工房abc」。山梨県甲州市周辺で地域密着型のツアーなどを開催しています。不動産部門もあるとのことで、田舎暮らしに興味がある方はぜひ!
桃畑で結婚式!?山梨の地域おこし協力隊がやっちゃいます
こんにちは、笛吹市地域おこし協力隊・移住担当の木村です。
4月中旬頃、いよいよ笛吹市のトップシーズンが到来します!
桃の花が一面に咲き誇り、"桃源郷"とも称される絶景が楽しめる季節です。
こんな感じ!この場所で結婚式が出来たら素敵だとは思いませんか?
ということで、私やりますよ!
三国志がモチーフ!?桃源郷ウェディング
個人的な話ですが、私は昨年5月に入籍したものの、これまで式は挙げていませんでした。地域おこし協力隊として活動していることもあり、どうせやるなら何か面白い式にしたいなぁ~、と思っていた時に出会ったのが「桃源郷ウェディング」です。
これは笛吹市のNPO法人「ふえふき旬感ネット」さんが企画しているもので、その名のとおり桃畑を会場にして結婚式を行います。
こんな雰囲気だそう
※画像はふえふき旬感ネットHP(http://www.fuefuki-syunkan.net/love&peach/
)のスクリーンショット。
三国志に登場する「桃園の誓い」にちなみ、永遠の愛を誓うそう…
立会人は神父さんじゃなくて園主さん!
式の流れとしては、新郎新婦が入場した後、結婚誓約書にサインしたり、指輪交換したりします。ここまでは普通だと思いますが、ユニークなのは立会人です。
チャペル結婚式では神父さんがいるかと思いますが、桃畑では園主の方に立ち会っていただきます。アットホームでいいですよね!
お花見ついでに見学も可能です
先日は会場の下見に行ってきましたが、甲府盆地が見渡せるとても良い場所でした。当日、晴れていればお花見客で賑わう場所でしょう。結婚式はオープンにやる予定なので、お花見ついでにぜひ見学してみてください。ある意味、地域おこし活動なので!
日時:4月15日(土)11時~12時(予定)
場所:花鳥山展望台 付近の桃畑(変更になる可能性もあります)
雨が降ったら残念ながら中止となります。
雨女な私の本領が発揮されないことを祈ります…。
ちなみに現在は「桃源郷春まつり」を市内各地で開催中!桃が咲く少し前には桜のライトアップなどが楽しめます。4月16日には武田信玄と上杉謙信の戦いを再現する大迫力イベント「川中島合戦戦国絵巻」も開催されます!春は楽しいこと目白押しなので、ぜひお越しください♪
【LINEスタンプ発売】笛吹市の「フッキー」を使い倒してください
ごきげんいかがですか、笛吹市地域おこし協力隊・移住担当の木村です。
私は今、機嫌がいいです。なぜなら…
「フッキー」のLINEスタンプ発売したから!
いま何かと話題の甲州弁をたくさん使ったスタンプです。
40種類1セットで、120円(50コイン)で販売中。
つーこんで、皆さまフッキースタンプ使ってくりょうし(甲州弁)
購入はLINEアプリ内のスタンプショップまたはラインストアより。
クリエイターズスタンプから「笛吹市」または「フッキー」と検索して、探してください!
販売ページ→ https://store.line.me/stickershop/product/1398222/ja
せっかくなので、スタンプ作った時のエピソードをつづります。
制作秘話①:LINEの審査はめっちゃ早い
制作前、一番の難関と思っていたのがLINE側の販売審査です。
ところがどっこい審査申請してから3日間で許可おりました!クリエイターズスタンプが解禁されて間もない頃は、許可がでるまで数か月かかっていたようですが、今はとてもスピーディーになっています。
不安だったリジェクトも、一度も食らうことなく発売できました!
制作秘話②:アカウント削除をやらかしても諦めない
スタンプを作るためには、LINEクリエイターズマーケットのアカウントが必要です。これを作るためには、紐づけるためのLINEアカウントが必要です。
それなのにスタンプ発売直前、いろいろあってLINEアカウントを消してしまうトラブル発生(原因は機種変更)。
せっかく販売許可もらったのに、紐づいていたクリエイターズマーケットの情報も消えてしまった…?と絶望しながら、ダメでLINEのお問い合わせフォームにすがりました。
そしたらLINEから「アカウントの付け替えをします」と連絡が!速攻お願いして、約10日間ぐらいで付け替えが完了、無事これまでのアカウントで発売にこぎつけました。
やらかしても諦めないで!
この企画を考えたのは昨年4月。途中、放置期間があったものの長かった~。
行政で企画を考えて、実行へ移すまでのプロセスも大変だなぁと感じました。
とりあえずホッとしています
【移住録】雪が降らない山梨の寒さについて
お久しぶりです。笛吹市地域おこし協力隊の移住担当・木村です。
春が近くなってきたとはいえ、まだまだ寒いですね。
移住相談会に出席すると、首都圏に住む方から「山梨は寒い?雪は降るの?」という質問を受けることが多いので、今日は山梨県や笛吹市の冬についてつづります。
※イメージ画像です
東京よりは確実に寒い
山梨の冬は、基本的に東京より気温が低いのは事実。
寒さの度合いは場所によります。
標高が高い場所は、当然寒さが厳しくなります。山梨県内の移住先人気No.1の北杜市は夏涼しくて良いところだと思いますが、冬はけっこう寒いと聞きます。
盆地エリアにある笛吹市も寒いです。早朝は氷点下5℃ぐらいになる日もあり、町内放送で「水道管の凍結に気を付けてください」と流れてきます。
あと早朝、車のフロントガラスに霜が張り付いるのが地味に困ります(笑)。前が見えないので、しばらくエンジンをかけて溶かさないといけません…。
雪はあまり降らない
生活する上で心配なのは雪。幸い、笛吹市ではあまり降らないです。年3,4回程度。降っても翌日か翌々日には溶けていることが多いです。
それでも車は冬用タイヤ必須です(凍結もあるので)
暖房器具は割と普通
どんな家に住んでいるかによりますが、暖房器具は割と普通のものを使っています。
笛吹市の戸建て木造住宅に住んでいる私の場合は、エアコンとこたつのみ。
古民家の場合は多分、もっと強力な暖房器具が必要でしょう。でも薪ストーブとか憧れますよね!
良いことは、天気がいい日が多い!山きれい!
笛吹市に住み始めてよく思うのは、天気がいい日が多いということ。さすが日照時間全国トップクラスです。
特に冬は空気が澄んでいるので、山がきれいに見えます。青空と、山につもった雪のコントラストがたまりません。
そんなところでしょうか。
最後に。山梨の名物・ほうとうは、冬に食べると美味しさ1.5倍です。
【祝・移住希望地域ランキング1位】山梨県人の出張は日帰りが多いかも知れない
お久しぶりです。笛吹市地域おこし協力隊、移住担当の木村です。
はてなブログから「そろそろ記事書きませんか?」と通知が届いてしまうぐらい、お久しぶりです。
「東京 近いぜ」と実感する日々
最近は移住セミナーやら研修やらで出張が多かった日々でした。
ほとんどが首都圏出張。日帰りが当たり前です。
2月13-14日には全国から地域おこし協力隊やってくる”初任者研修”というものに参加してきました。会場が都内だったため私は電車で1時間30分ぐらいで行けたのですが、参加者の中には物凄く時間をかけてくる人もいてびっくり。北は北海道から南は九州・沖縄まで協力隊がいるのだから、冷静に考えれば当たり前ですが。
中には2日間かけて来る人も。離島に住んでいる人です。
こういう人たちの買い物は基本通販だそう。
いつ船が止まるか分からないから、早めにまとめ買いをするんだって。「トイレットペーパーを”発注”する」みたいな表現で話していました。
ほどほど田舎っていいな
それに比べて笛吹市は便利です。ほどほど田舎な感じが私には合っているのかも知れません。
でも私の好きな「たま」というバンドの曲の中には「でも不便の方が便利より大分いい」という歌詞もあるので、価値観は人それぞれですが。
ちなみに2月21日発表に「NPO法人ふるさと回帰支援センター」が公開した「2016年移住希望地域ランキング」では山梨県が1位になりました。
個人的には”都会に近い田舎”が人気の秘訣かもと思っています。
山梨県人の日帰り出張は加速する
2027年にはリニアが開通します。
名古屋まで多分40分ぐらいですよね。私の故郷も日帰りです。
2045年になったら大阪まで1時間ぐらい。ひえ~。